会長 古田美子

春 みなさまのスタートに

今年は年の初めから能登半島の震災など、大変な出来事がおこりました。あらためて、震災で被災された方にお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方にご冥福をお祈り申し上げます。一日でも早く元の生活を取り戻されますよう、切に願います。

日本看護連盟では47都道府県を6つのブロックに分け、愛知県は東海北陸ブロックに所属しています。震災が同ブロック内で起きたため、特に身近な災害と感じられ、防災意識を高めるきっかけとなりました。被災県から被害や対応状況を伺い、愛知県が被災した際の整備を急がねばならないことを思い知らされました。被災地での救援活動に活躍された看護職は愛知県にもたくさんおられます。みなさまに深い敬意を表すると共に、経験されたことを多方面の方々に伝え、今後の防災活動に活かし役立てていただければと思います。

今年は桜の開花が遅れるなど、待ち遠しい春となりました。とは言え、4月は新人看護師として医療の現場に臨む人、異動などで新たな環境の下で仕事を始める人など、多くの人にとってリスタートの月です。大きな期待と共に不安もあると思います、みなさまの新生活のスタートを応援してまいります。

さて、新しい環境になじむためには健康の維持が欠かせません。そのためには、まずよく食べて、よく寝ることではないでしょうか。食に関しては、栄養バランスを考え、健康、美容などにも影響する腸内環境を整えることが重要といわれます。寝ることについても最近は「睡眠の質」の話題が大きく取り扱われています。人生の3分の1は睡眠時間であり、毎日繰り返されるのですから、この機会にしっかり考えたいところです。みなさまが新生活に慣れて、良い環境のもとで心おきなく活躍ができる日が早く訪れますように願っています。

愛知県看護連盟は、新人看護師だけでなく、働く全ての看護師が健康で働き続けられるよう、現場の声を聴き、課題解決のお手伝いをしていきたいと思います。