会長 古田美子

活動を止めることなく、看護の現場で働くみなさまのために

 2026年を迎え、新たな気持ちで連盟活動を進めて行く所存ですので会員のみなさま方、今年もよろしくお願いいたします。

 昨年10月に日本初の女性総理の誕生は私たちの生活に改革、変化をもたらし、医療、看護、介護界にも何らかの良い影響が起きることを期待させてくれます。しかし現実問題として、全国約7割の病院が赤字経営となっており、慢性的な人材不足、タスクシフト/シェア、働き方改革、医療の地域偏在など看護現場での課題は様々あり山積みです。

 看護師は人の生き方に深く関わる仕事として特にコロナ禍以降、再評価されています。

 大学の3校に1校が看護系学部、学科を持つようになり、男子学生も増加してきました。2024年時点の厚生労働省の統計で、男性看護師の割合は約8.7%とまだまだ少数ですが、10年前と比較すれば1.8倍になっています。男女問わず、多くの若者に看護の道を目指し活躍してほしいと願っています。世の中は益々デジタル化され、仕事や生活の中にAIが進出してきています。最近では看護連盟でも文書作成やアンケート作りなどに使い始めており大変便利です。教育現場ではレポート作成等で使用する学生も多いと聞きます。しかし「AIに取って代わることができない職業」の1位は小学校教員、2位が看護師という結果もあります。人に寄り添い、思いやるなど人にしかできないこと、患者さん利用者さんひとり一人に合わせておこなう看護の価値が高く評価されているのではないでしょうか。

 愛知県看護連盟では看護師という職業を小学生、中学生の子供たちにもっと知っていただき、将来の職業選択に役立てるために体験型イベントなどの取組を3年前から行っています。小学生にはバイタルサインの測定や車椅子の操作が好評で、現役看護師からの話を聞き、親子での会話も楽しそうでした。中学生は高齢者体験用スーツを着用した学習や新生児の沐浴体験などを行い、体験後に多くの気づきや学びがあったことなどを話し合いました。看護の仕事に興味を持っていただけたなら幸いです。人口減少、少子化の影響で多くの職種の人材不足が深刻化していきます。将来を見据えたこのような活動も大切にしたいと思います。

 また、看護連盟の重要な活動の一つに「現場の声を伝える」ということがあります。今年度は愛知県議員団看護議員連盟と愛知県看護連盟の懇談会において、テーマ「救急車の適正使用と帰宅困難者の対応」について、地域毎にグループワークを行い県会議員の方々に医療現場の生の声、窮状を聴いていただきました。今後何かしらの改善策が見つかればと思います。

 このように看護連盟の活動は止まることなく、看護の現場で働くみなさまのためにコツコツと頑張ってまいります。