蛇のように脱皮を重ね、看護の将来のためにたゆまぬ成長を
明けましておめでとうございます。
愛知県看護連盟の活動にご理解、ご協力いただきまして心から感謝申し上げます。
さて、昨年は、「政治と金」の問題により、政治家個人だけでなく、政権与党である自民党も信頼を失墜させてしまいました。個人や医療機関が地道に努力して積み上げてきた信頼をひとたび何らかの不祥事で失ってしまったら、その信頼を回復するのは並大抵な事ではありません。一度無くした信頼を取り戻すのは想像以上に厳しく、これまでの何倍もの努力が必要です。
そのような状況の中で新年を迎えることになりました。今年の夏にはいよいよ第27回参議院選挙があります。看護協会・看護連盟の会員のみなさまと共に、前回にまして熱く、刺激的に、そして、厳しさの中にも楽しさを見出すことのできるような戦いを進めていくための計画を立案し、スピーディに実行してまいります。
少子高齢化により労働生産人口の減少が加速する現在、私たちの看護界もドラスティックに変革を推し進めていく時期と考えています。愛知県看護連盟でも、看護の原点を見失うことなく、個々の能力を高め、働き続けることができる環境整備に常に取り組み続けなければなりません。まず基本的活動を地道に着実に行うことに加え、政策実現のための影響力を高めるため会員獲得に向けて新しい戦略を進めてまいります。
例として、看護師を目指す学生の学校に訪問し、講義を通じて職場環境、処遇など多くの問題があること、その改善のために看護連盟が存在していること、職能団体としての力を強固にすることの意義を伝えています。
また、将来の看護職人材の確保のため、2年前から新たな活動として、小中学生の子供たちや高校生を対象に看護職の魅力を発信することにも力を入れています。
これらは、すぐに結果が出るものではありませんが、これからも継続し広げていきたいと考えています。
私たち看護連盟は、看護の将来をより明るいものにするため、常に現場に向き合い、課題に向き合い、時間を無駄にすることなく改善のためのたゆまぬ活動を求められます。本年の干支である蛇は成長の過程で何度も脱皮します。私たちも蛇のごとく、多くの負の課題を正して、脱皮を重ねて成長していきたいと思います。
本年も変わらぬお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。