会長 古田美子

活動の流れを止めないように

会員のみなさまには、日頃から連盟活動にご協力いただき、心より感謝申し上げます。

今年は年の初めから能登半島地震がおき、甚大な被害に見舞われました。亡くなられ方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆さまへお見舞い申し上げます。また一日も早い復興を願っております。

この度の震災は北陸地区という近い地域で起きたために、愛知県が被災した際の整備を急がねばならないとの思いは一層強いものになりました。また、個人的にも防災の備えを見直すきっかけとなりました。災害救援活動に参加しご活躍された看護職のみなさまに敬意を表すると共に、経験されたことを今後の看護の現場や地域での危機管理、防災活動に活かし役立てていただければと願います。

コロナ禍の約3年間は社会活動が停滞し、医療・介護現場は大きく混乱しました。過酷ともいえる環境下でも使命感を持って日々の業務に邁進した看護職の真摯な活動は社会に認知・評価されました。このことが積年の要望であった「医療職俸給表(三)」の改正、看護に関わる診療報酬など処遇改善につながりましたが、施設の条件によっては給与アップされていない看護職も少なくありません。しかし、ともかく、看護連盟が何年も前から訴え続けてきた処遇改善は動き始めました。看護連盟はこれからもこの流れを止めないように、働くすべての看護職の労働環境の改善、給与アップを目指して引き続き活動していきます。

これからの日本は少子高齢化が進み、急激に人口減少の道をたどります。2040年問題である深刻な労働者不足は医療・介護の危機をもたらします。早急に、働き方の見直しに取り組む必要があります。社会の様々な問題解決には、関係する法律やしくみを見直さなければならず、政治力が必要です。組織の政治力アップのために、まずは看護職の多くを占める若い世代、子育て世代の方々には、その将来のために、政治に関心を持っていただきたいと思います。

愛知県看護連盟は、今後、愛知県看護協会と連携をさらに深め、看護の現場のみなさまの声を聴き、みなさまのために活動してまいります。
どうか、より一層のお力添えをいただきますよう、心よりお願い申し上げます。